ここが人生のブルペン

ブルペンとは、野球で投手が投球練習をする場所のこと。人生にも大成するまでの準備期間のような時期があって、まるでブルペンのような場があります。まさに今、僕と同じように何かに挑戦しようとしたり、もがいたり、そんな人たちの小さな心の力づけになる。そんなブログ。

本を出したら人生終わりではなかった

こんにちは、野田村悠加です。

本を出したら人生終わり。

なんてことはないですよね。

 

何を当たり前なことを、と思いますが、当時はそんな至極当然のことにはっきりと気がつきました。

 

人生で目指していたものや目標としていたものは、些か「やること」に焦点を当てすぎていたのです。

到達点をゴールにしていたのです。

何かになること。何かを達成すること。何かを手に入れること。

 

本を書きたい。

それも立派な夢でした。

僕の人生において、必ず成し遂げることです。

 

ただ、夢はその一つなのかと問われると。

本当にその一つだけで人生が終わってもいいのかと。

本を出したら死ぬのかと。

そんなことはありませんでした。

その先も僕の人生は続きます。

 

むしろ、そこからがスタートなような気もしました。

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人生100年時代と言われて久しいけれど

100歳まで生きるとしたら、あと約70年後です。

2091年の医療技術が、果たして100歳で死なせてくれるのでしょうか。

 

幸い日本という国に生まれた以上、何か不慮の出来事が起こらない限り生き続けます。

その未来を想像したことがありますか?

30歳とか、40歳とか、それぐらいまでしかイメージしていないのではないでしょうか。

僕はそうでした。

40歳どころか、5年後もまともにイメージしていませんでした。

 

老後の方が勤労人生より長いのです。

60歳はどんな生活をして、どれだけ収入を得て、誰と共にいるでしょうか。

どこまで生きるのか、本当に、想像しているでしょうか。

 

このままの自分ではないことだけはわかっていた

とはいっても、そんなに鮮明にイメージできません。

だって今までやってこなかったし。

会社の仕事をどうするか、どうやったら売上が上がるのか、ぐらいしか考えなかったし。

 

どうすればいいのか、正直何もわかりませんでした。

本を書く時間も満足に取れていない。

しかも、この先はより時間がなくなりそうだ。

本を書いたとしても、まだ人生は倍以上続いていく。

 

不満が大きいわけではありませんでした。

会社の人もいい人たちばかりでした。

仕事が面白くないわけではありません。

 

ただ、このままではないような。

この先40年、このままの自分ではないような、それだけはなんとなく感じていました。

 

そう考えていた頃です。

きっかけが訪れます。

今となっては、訪れたのか、引き寄せたのか。

その真実はわかりませんが。

 

すべての変化にはきっかけがある

価値観や考え方、知識には突然変異は存在しないので、すべてにおいて何かしらのきっかけとなることがあります。

人に出会った。本を読んだ。映画で観た。体感した。

 

そんなきっかけのさらにきっかけを紡いでくれたのは、中学生の野球部時代の先輩でした。

一貫校だったので中学高校と一緒の野球部でしたが、大学は一度も会わず、東京で再会したのが僕の社会人二年目の秋。

 

この辺りから、たくさんの人と出会う機会が増え、たくさんの人の歩んできた人生を知り、呼応するように自分の今後の人生を考えることが増えました。

そりゃ、影響受けますよね。

 

考えたことある?と訊かれて、ないと答えた僕の脳内では、考えたほうがいいな、と同時に思いが走っていました。

 

本を書いたら人生終わるわけではない僕に、今どんな道があるのか。どんな選択肢があるのか。

 

当時の僕は、とにかく「変わりたかった」んだと思います。

 

そして、先輩から紡がれたご縁が、僕を変える大きなきっかけを運んでくれます。