ここが人生のブルペン

ブルペンとは、野球で投手が投球練習をする場所のこと。人生にも大成するまでの準備期間のような時期があって、まるでブルペンのような場があります。まさに今、僕と同じように何かに挑戦しようとしたり、もがいたり、そんな人たちの小さな心の力づけになる。そんなブログ。

中村航さんの本で見つけたのは、夢なのか、目標なのか

こんにちは、野田村悠加です。

本を出したいなとぼんやり思い始めたのは、大学二年生の頃でした。

あまりに衝撃的で、優しくて、大好きな小説。

その一冊の本との出会いから、書くことが趣味や暇つぶしからレベルアップしたのを覚えています。

 

夢のような、目標のような、ある種の使命のような。

 

僕にとって本を出すという未来の確定事項は、今やそんな大仰な立ち位置になっています。

 

同じような想いや感情を世の中に放ちたくなった

児童書ファンタジーから文庫本の小説、営業の本、生き方や考え方の自己啓発、多くの本から感動を与えてきてもらいました。

 

本の向こう側に広がる世界は自分だけのもので、言葉から連想される妄想は自分の脳内だけに存在していて。

まったく自分にはない考え方に感銘を受け、仕事でのチャレンジにつながり。

 

文字を紡ぐだけで、こんなにも人の心を揺さぶれるのか、と感じてきました。

文字が文章になり、表現という武器を携えて物語と化していく。

 

自分で感じた感動が、自分だけのものになるのがもったいない気がして、妄想好きが重なり最初はケータイ小説を書き始めました。

閲覧数が増えるたびに、ああ世界にほんの小さな跡を残している、という感覚を覚えました。

誰が読んだかわからないけれど、読んだ事実は消えない。記憶の端っこにあるかもしれないけれど、そのときその瞬間、僕の紡ぐ文字を目で追っていたことは確実で。

 

それで、自分が感じてきたような感動を覚えてくれたら、面白いだろうなと。

最初はそのような思いだけでした。

きっかけは、何度か書いていますがとある一人の小説家です。

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※初めてもらったサイン。

世界の見方が変わった小説家・中村航さん

『あのとき始まったことのすべて』という作品を読んだとき、世界をこんな風に見ているのか、この人の目には世の中はこう映っているのか、こうやって表現すると目の前にあるように日常を感じ取れるのか、などたくさんの想いが交錯しました。

よかった、感動した、を超えて「なりたい」と思ったきっかけの一冊です。

 

それから中村航さんの本を読み漁ります。

処女作は、『リレキショ』という本でした。

 

理系の大学出身で、エンジニアとして働いていたといいます。

29歳のときに転身して、31歳でデビューされています。

下記はご本人のオフィシャルサイトのプロフィールから抜粋。

2002年『リレキショ』にて第39回文藝賞を受賞しデビュー。続く『夏休み』、『ぐるぐるまわるすべり台』は芥川賞候補となる。ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『デビクロくんの恋と魔法』、『トリガール!』等、映像化作品多数。

www.nakamurakou.com

 

また、小説以外にも精力的に活動されています。

アプリゲームがユーザー数全世界2000万人を突破したメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』のストーリー原案・作詞等幅広く手掛けており、若者への影響力も大きい。

bang-dream.com

 

また、2020年3月には小説投稿サイト「ステキブンゲイ」を立ち上げられました。

ちなみに僕の電子書籍は、ここに投稿したことから始まりました。

sutekibungei.com

 

他にも多数プロジェクトを立ち上げては取り組んでいらっしゃって、小説に留まらない活動も注目されている小説家です。

 

独学ですが僕の文章もめちゃくちゃ影響受けています。

本当に好きなんです。その表現と、広がる世界が。

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※二回目のイベントでもらったサイン。

僕にとっては夢なのか、目標なのか

さて、そんな小説の師とも呼べるような中村航さんですが、僕は僕にしか書けないこともあると思っています。

理系でエンジニアのことはわからないけれど、大学まで硬式野球部で活動してきて小説書くぞ、みたいな人間もなかなかいないと思っています。

東京に出てきて、たくさんの人と世界に出会い、人生を変えようと動いているこの経験も僕だけのものです。

 

その想いや経験や可能性を、伝えていきたい。

本を出したいのは、自分だけで完結したくないからです。

 

手に届かない人にも、声が届かない人にも、本だったら届く。

 

大きく人生変えられることができるんだよとか、この世界って思っている以上に面白いことで溢れかえっているんだよとか、そんなきっかけを届けたくて。

 

仕事をしているうちに、より色濃く考えるようになりました。

日々はいつの間にか過ぎて、気づけば次の季節が来ている。

 

本を書くことは、夢なのだろうか。目標、なのだろうか。

 

そう考えていた頃に、新しい道が僕の目の前に現れました。

あと、夢とかそういった考え方や捉え方も、僕の中で変化を迎えます。