結局やっていることは地味な、地道な、小さな作業だったり
こんにちは、野田村悠加です。
本を書く前に自由になっちゃえばいいじゃん、と思い立っていろいろ学ぶことにした僕でしたが、結果的に先に電子書籍が出ることになりました。
順番が違ったような気もしますが、僕が本当に求めている姿は、本を出した自分ではなく、本をいつでも書ける自分、なのです。
あと電子よりは、店頭に並べたい。
とはいっても、何もしなくても電子書籍が出たわけではないので、今日はそんな偶然の出来事のお話を。
ほんとに人生、何が起こるかわからんなぁ、と痛感しました。
最初は「ケータイ小説」から書き始めた
ケータイ小説というのが、僕が中学生の頃から流行り始めました。
ちょうど電車通学の時間をどう使おうか考えていた頃です。
中学二年生の頃から、最初は電車の暇つぶしのつもりで書き始めて、閲覧数が増えることが面白くて継続してしまった、といった別に目的も夢もなかったところからのスタートでした。
当時は中二病をこじらしていたのか、超能力とかファンタジーとか、当時読んでいた児童書ファンタジーに影響されて自分で自分の架空の世界を作り込んでいました。
どんな大陸なのか、どこに街があって、どんな都市で、誰がいて、何が起こるのか。
妄想に留まらず、創り出そうとしました。
そして高校三年生の頃に完結した作品が、自分の中で最も面白くできたな、という作品でした。
その閲覧数が5万や6万を超えたので、面白さと数字が直結していて「これは面白いかもしれない」と思った最初の出来事でした。
さてここから加速するのかと思いきやそうではなく、書いてもこの頃の作品を越えられない、みたいな感覚が続きます。
自分史上最高傑作は、それから4年間生まれませんでした。
自身最高傑作をいかに更新できるか
先の記事にも記載しましたが、大学二年生で出会った一冊の本をきっかけに、面白いだけじゃなくてこれを届けられる人になろうと思うようになりました。
結果、ケータイ小説から、出版社の新人賞に投稿を始めます。
ただ、そんなにうまくいきません。
書けども書けども、なんだか高校三年生時に完結した作品には及ばず、別に文章が下手になっているわけではないのに、なんとなくその頃の自分の心にハマる物語が展開できていませんでした。
短編にも挑戦してみました。
初心に返って長編ファンタジーもやってみたりしました。
ただ、なんだかしっくりこない。
大学の体育会硬式野球部で活動していた頃です。
世の中のどこに、体育会の硬式野球部で本を書こうとしている人がいるのだろう、と思いながら続けていました。我ながらなかなかいない人種だろうなと感じていましてた。
どうにもならない頃に、ふと後輩が試合で頑張っている姿を見て、これだ、と急に感じた瞬間がありました。
あの試合は今でも覚えています。
新人戦なのに学生コーチとして手伝いでベンチ入りした、大学四年生の6月の試合。
野球のことを書こう。
結末も、展開も、プロットなんかも何もなく書き始めた物語。
最終的に体裁はいろいろ整えたりしたけれど、無事卒業する頃には完結しました。
それが、昨年2020年10月に電子書籍化に至った作品『小夏のブルペン』なのです。
結局運とか縁とかそういう先にあるけれど
2020年の3月末、小説家中村航さんが小説投稿サイト「ステキブンゲイ」を立ち上げられました。
ライトノベルではなく一般小説に特化したサイトにする、というコンセプトに惹かれて、ひとまず応援で投稿しようと思い立ちました。
ただ、社会人も6年目。学ぶと決めてチャレンジもし始めていましたので、なかなか今新作を創り出すということには取り組んでいない。
ということで、過去作をコピペすることにしました。
どうせコピーして貼り付けるなら、自分史上最高傑作を。
ということで、今の感性で簡単にリライトしつつ、当時創った『小夏のブルペン』を少しだけ改良して投稿し始めました。
そこがきっかけだったのです。
まさか、電子書籍化の依頼が来るなんて。
思いもよりませんでした。ただ、継続してよかったな、とは思うのです。
大事なのは、何でも一緒なのかもしれません。
結局、その時の運とか、めぐり合わせの縁とか、再現しようのないことも正直あります。
ただ、土俵に立つことは実行しました。
投稿サイトに投稿する、ということをしなければこの話はそもそもありません。
まずチャレンジすること。これは当たり前のようですが、全ての物事が動き出す大前提。
そして、継続すること。
続けて初めて手にすることばかりなのですから。
途中で辞めたら、何にもなりませんよね。
運とか縁とかそういう先に結果はあるように見えるけれど、特別なことはなくて、結局やっていることは地味な、地道な、小さな作業だったりします。
全てに一貫していますよね。
僕も電子書籍だけでなく、経営、生き方、あらゆることに反映させていきます。